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浦部孝法のブラックな労働相談

法廷日記管理人の浦部孝法が、ブラックな職場に不満がある労働者や問題児労働者に悩む人事担当者の相談に答えます。社内恋愛やキャリア選択、はたまた個人事業主まで幅広く対応しています。

これはひどい、アリさんマークの引越社の「罪状」貼りだし事件

労働問題

先日のしゃぶしゃぶ温野菜事件に引き続き「ほんとかよっ!?」って思うようなブラックな労働事件がアリさんマークの引越社でも起きているようだ。

労働者側の記者会見によると、アリさんマークの引越社として知られる「株式会社引越社関東」は、未払い賃金などの支払を求めて団体交渉を申し入れた営業職の労働者を一日中立ちっぱなしの「シュレッダー係」に配置転換した。

労働者が配転無効の地位確認訴訟を提起したところ、会社側は同労働者を懲戒解雇し、従業員の前で懲戒解雇通知書を読み上げた上、労働者の氏名・顔写真入りの罪状と題した貼り紙を引越社グループ全店に張出し、社内報にも掲載したとのことだ。なお既に会社側は懲戒解雇を撤回しているとのこと。

問題の張り紙はこちら

gogotsu.com

一部の管理職が暴走して、このような事態をおこすことはありえるが、貼り紙が全店になされていたことからすると一部の暴走とはいいがたい。上層部も含めた組織的犯行である疑いが強い。もちろん、記者会見の内容が本当であるとしたらであるが、、

このような見せしめ行為は、労働者に対する名誉毀損に該当する可能性が高く、民事の損害賠償だけでなく刑事問題にも発展し得るだろう。

アリさんマークの引越社グループは他にも元社員から、荷物破損の損害金を労働者の給与から天引きや未払い残業代などの集団訴訟を起こされている最中でもあった。

アリさんマークの引越社を元社員ら提訴「天引きは違法」:朝日新聞デジタル

このような中での見せしめ行為で従業員の委縮効果を狙ったのかもしれないが、完全に逆効果になった。今回の報道による会社イメージの低下は著しく、従業員離れ、消費者離れも十分考えられる。

しゃぶしゃぶ温野菜事件の被害者のようにならないために

労働問題

ここ最近報道された労働事件でもっともブラックな疑いがあるのがしゃぶしゃぶ温野菜事件である。

労働サイドが主張している被害は概ね次のとおりだ。被害にあったとされる大学生のアルバイトが受けた仕打ちはもはやブラックの域を超えて犯罪にあたる。

  • 長時間勤務(4か月間休みなし、1日12時間労働)
  • 自腹購入(架空購入)
  • 「殺してやる」との脅迫
  • 精神障害
  • 学校に行けず単位を落とす

学生バイトが休みなしで長時間労働をしているのもおかしな話だが、脅迫にいたっては既に犯罪である。学生バイトが所属する労働組合は脅迫の音声も公開しているようだ。

この学生バイトはどうしてこんな状態になるまで、バイトを続けてしまったのだろうか。

組合によると、学生バイトは辞めたら損害賠償請求すると脅されたとのことである。

このような脅し自体はさほど珍しいものではない。脅された場合の対応としてはばっくれてしまうのが手っ取り早い。

企業側としては労働者一人にばっくれられたとしても、その労働者に損害賠償請求をすることはまずない。そんなことしてもまったくもって経済合理性がないからだ。飲食店のアルバイトなんてばっくれは日常茶飯事なので、企業もいちいち訴訟をおこしていられないのである。

今回の学生バイトは病気の中記者会見まで開いているようだが、そんな勇気があるのであればさっさと辞めてしまえばよかった。今後もそんな会社に団交などでおつきあいする必要もないだろう。

僕はバイト程度で企業と戦うことはおすすめしないが、どうしても戦いたいのであれば、団交など申し入れずにまずは録音テープをもって経営者を刑事告訴した方がいい。

そうすれば、向こうから示談の申し入れがあることだろう。攻撃に強い相手は防御はからっきしダメなものである。

被害学生が所属する組合のブログ

ブラックバイトユニオンblog|「しゃぶしゃぶ温野菜」の学生アルバイト労働問題の事実経過について

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