先日のしゃぶしゃぶ温野菜事件に引き続き「ほんとかよっ!?」って思うようなブラックな労働事件がアリさんマークの引越社でも起きているようだ。
労働者側の記者会見によると、アリさんマークの引越社として知られる「株式会社引越社関東」は、未払い賃金などの支払を求めて団体交渉を申し入れた営業職の労働者を一日中立ちっぱなしの「シュレッダー係」に配置転換した。
労働者が配転無効の地位確認訴訟を提起したところ、会社側は同労働者を懲戒解雇し、従業員の前で懲戒解雇通知書を読み上げた上、労働者の氏名・顔写真入りの罪状と題した貼り紙を引越社グループ全店に張出し、社内報にも掲載したとのことだ。なお既に会社側は懲戒解雇を撤回しているとのこと。
問題の張り紙はこちら
一部の管理職が暴走して、このような事態をおこすことはありえるが、貼り紙が全店になされていたことからすると一部の暴走とはいいがたい。上層部も含めた組織的犯行である疑いが強い。もちろん、記者会見の内容が本当であるとしたらであるが、、
このような見せしめ行為は、労働者に対する名誉毀損に該当する可能性が高く、民事の損害賠償だけでなく刑事問題にも発展し得るだろう。
アリさんマークの引越社グループは他にも元社員から、荷物破損の損害金を労働者の給与から天引きや未払い残業代などの集団訴訟を起こされている最中でもあった。
アリさんマークの引越社を元社員ら提訴「天引きは違法」:朝日新聞デジタル
このような中での見せしめ行為で従業員の委縮効果を狙ったのかもしれないが、完全に逆効果になった。今回の報道による会社イメージの低下は著しく、従業員離れ、消費者離れも十分考えられる。