ここ最近報道された労働事件でもっともブラックな疑いがあるのがしゃぶしゃぶ温野菜事件である。
労働サイドが主張している被害は概ね次のとおりだ。被害にあったとされる大学生のアルバイトが受けた仕打ちはもはやブラックの域を超えて犯罪にあたる。
- 長時間勤務(4か月間休みなし、1日12時間労働)
- 自腹購入(架空購入)
- 「殺してやる」との脅迫
- 精神障害
- 学校に行けず単位を落とす
学生バイトが休みなしで長時間労働をしているのもおかしな話だが、脅迫にいたっては既に犯罪である。学生バイトが所属する労働組合は脅迫の音声も公開しているようだ。
この学生バイトはどうしてこんな状態になるまで、バイトを続けてしまったのだろうか。
組合によると、学生バイトは辞めたら損害賠償請求すると脅されたとのことである。
このような脅し自体はさほど珍しいものではない。脅された場合の対応としてはばっくれてしまうのが手っ取り早い。
企業側としては労働者一人にばっくれられたとしても、その労働者に損害賠償請求をすることはまずない。そんなことしてもまったくもって経済合理性がないからだ。飲食店のアルバイトなんてばっくれは日常茶飯事なので、企業もいちいち訴訟をおこしていられないのである。
今回の学生バイトは病気の中記者会見まで開いているようだが、そんな勇気があるのであればさっさと辞めてしまえばよかった。今後もそんな会社に団交などでおつきあいする必要もないだろう。
僕はバイト程度で企業と戦うことはおすすめしないが、どうしても戦いたいのであれば、団交など申し入れずにまずは録音テープをもって経営者を刑事告訴した方がいい。
そうすれば、向こうから示談の申し入れがあることだろう。攻撃に強い相手は防御はからっきしダメなものである。
被害学生が所属する組合のブログ